北日本紡績は18日、ヘルスケア企業メディロム(東京・港)の子会社と、歩数や消費カロリーなどを測る活動量計の販売店契約を締結したと発表した。同社グループと販売面での業務提携に向けた協議も始めたという。ヘルスケア事業の育成に取り組み、新たな収益源にする狙いがある。
メディロムの子会社が手がける活動量計は「マザーブレスレット」。腕につけることで歩数や心拍数、消費カロリーなどを確認できる。従来は介護分野での活用が一般的だったが、製品の拡販に向け運送業など幅広い業界への進出を狙う。充電が不要のため、地方自治体などでの災害時の活用も見込めるという。
業務提携については、北日本紡績とメディロムグループが共同で市場調査をしたり、ハードとシステムを組み合わせた製品開発に取り組んだりするといった内容が柱になる。顧客情報の管理や、管理システムへの投資も共同で実施する検討を進める。
北日本紡績は2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を掲げている。「マザーブレスレット」の販売により、中計の事業戦略の一つに定めるヘルスケア事業での高付加価値品シフトの強化を進める方針だ。
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