グリコは主力製品「プッチンプリン」の出荷を再開する

江崎グリコは19日、システム障害による冷蔵品の出荷停止を巡り、主力の洋生菓子「プッチンプリン」の出荷を8月13日から順次再開すると発表した。4月中旬に出荷を止めてから約4カ月ぶりの再開となる。「ビッグプッチンプリン」が8月13日以降、「プッチンプリン」の3個入りパックは同27日以降に出荷ができる見通しだ。

乳飲料「カフェオーレ」180ミリリットルは8月6日以降に再開する。キリンビバレッジから販売を受託している紙パック飲料「トロピカーナまるごと果実感」の一部製品も順次再開すると明らかにした。全面再開の時期については依然、見通しは立っていないという。

システム障害はグリコが4月3日に統合基幹業務システム(ERP)を全社的に切り替えた直後に発生した。4月中旬から全ての冷蔵品の出荷を一時的に止めた。システム上の在庫データと実際に倉庫にある在庫量の食い違いが出荷停止につながった。

システム改修を進めつつ、食い違いが起こっても迅速にデータを修正できるよう現場人員の動き方を見直したことで、賞味期限の比較的長い商品や発注数の多くない商品から段階的に出荷を再開してきた経緯がある。

グリコは当初、出荷再開の見通しを5月中旬としていたが延期し、6月25日から一部の飲料などで先行して順次、出荷を再開してきた。

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