共英製鋼は米国テキサス州に生産拠点を持つ(現地子会社のビントン・スチール)

共英製鋼は19日、米国で建設用鋼材の生産を拡大すると発表した。テキサス州にある工場に新棟を建設し、2027年以降に老朽化した施設から生産を移管する。総投資額は約2億3000万ドル(345億円)。鋼材の年間生産能力は現在より2割多い約30万トンとなる。主に建築・土木に使う鉄筋用鋼材を生産しており、米国でのインフラ整備などの需要を取り込む。

共英製鋼が16年に子会社化した現地鉄鋼メーカー、ビントン・スチール社での鋼材生産を強化する。

電炉と呼ばれる設備で鉄スクラップを溶かして主に鉄筋に使う棒状の鋼材を生産している。主要な製造設備の老朽化が進んでいたため、新棟を建て設備も一新する。

米国では高速道路などの交通インフラの更新時期にさしかかっており、構造材に使う鉄筋用鋼材の需要が急速に高まっているという。

共英製鋼は日本での鉄筋用鋼材の最大手。ただ国内では人口減などの影響もあり、建設需要の大きな伸びはみこめない。海外展開に活路を見いだしており、米国のほかベトナムなど成長余地の大きい東南アジアでの事業拡大を進めている。

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