伊藤園の原料と日清食品の商品を運ぶラウンド輸送のほか、今後は互いの商品の共同配送も検討する

伊藤園と日清食品は22日、トラックの往路と復路で互いの原料や製品を運ぶ「ラウンド輸送」を始めたと発表した。愛知県―静岡県の区間で、行きは伊藤園の原料の茶葉、帰りは日清食品の即席麺を運ぶ。トラックの使用台数を従来より19%削減し、二酸化炭素(CO2)排出量も17%削減できるとみる。

日清食品の物流子会社が手配するトラックを活用し、同日から毎日運行する。残業規制の強化で運転手が不足する「2024年問題」への対応につながるとみる。

往路は伊藤園が生産委託している工場(愛知県江南市)から静岡県内の倉庫(静岡県牧之原市)に茶葉を運ぶ。復路は日清食品の静岡工場(静岡県焼津市)から愛知県春日井市にある在庫拠点にカップ麺「カップヌードル」などの即席麺を運ぶ。

両社はこれまでも物流トラックの共同活用で連携してきた。24年4月からは1台のトラックに伊藤園の茶葉と日清食品の即席麺を積み込み、静岡県から関東エリアに共同配送する取り組みを始めていた。重量が重い飲料と軽い即席麺は相性がいいことから、今後は両社の主力商品の共同配送も検討しているという。

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