▼オンライン診療 パソコンやスマートフォンの画面越しに医師の診察を受けられる仕組み。2018年度の診療報酬改定で保険適用が始まった。新型コロナウイルス禍を契機に普及し、23年3月末時点では1万8000以上の医療機関が対応していた。厚生労働省はオンライン診療に関して、かかりつけの医師が担うことが基本だとの方針を示す。
診療を受けた上で処方される薬については、購入の際に使い方などの服薬指導が必要となる。オンラインでの服薬指導が20年9月に解禁された。23年1月からは医師が患者に出す処方箋をデジタル化する「電子処方箋」が始まり、病院や薬局など2万6272施設が対応する。診察から薬の受け取りまでオンラインで完結できる。
薬の電子商取引(EC)市場は処方箋がいらない市販薬で先行して広がっている。調査会社の富士経済(東京・中央)は、市販薬EC(小売りベース)の29年の国内市場規模は1126億円と23年から25%増えると見込む。まとめ買いがしやすいことなどから、EC比率も29年に8.1%となり23年から1ポイント以上上がる。
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