京王電鉄は23日、座席指定列車の先頭車両を4万円でまるごと貸し出すサービスの実証実験をすると発表した。行事で団体移動が必要な学校関係者や家族らの利用を想定する。鉄道係員の制服を貸し出すなどのオプションも用意する。旅客運行だけではない新たな体験価値を提供し、需要を発掘する。
サービス名は「京王ライナー個室プラン〜走る実験室〜」。8月17日以降、土曜日と休日に運行する座席指定列車「京王ライナー」と「Mt.TAKAO号」の5000系車両が対象だ。通常ダイヤに組み込まれた1編成のうち、先頭車両の1両を貸し出す。
乗車できるのは最大39人で、1両あたり4万円の貸し切り料金に加えて人数と乗車区間に応じて乗車料金も必要となる。通常の座席料金は1席410円。車両には電源コンセントやWiFiなどもつく。同社は「お客様に車両を使った企画を検討いただき、京王ライナーの価値を高めていきたい」としている。
実証終了日は未定。25日からメールで利用希望日時と乗車人数、企画を記載して申し込める。ラッシュ時間帯にあたる夕方の一部車両は予約できない。2週間前までに乗車予約が確定することが利用の条件となる。
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