ニップンはベトナムにプレミックスの製造工場を新設する(写真はタイのプレミックス工場)

ニップンは23日、ベトナムに進出すると発表した。2027年に揚げ物やケーキ、パンなどに使う業務用のプレミックス(調製粉)工場を新設する。ベトナムでは日本企業が日本向けに冷凍食品を生産しており、プレミックスの需要が高まっている。地場の食品企業への販売も予定する。

年間約4300トンの生産能力を持つプレミックス工場をホーチミン市付近に建設する。敷地面積は1万7767平方メートルで、投資額は非公表。7月下旬から8月をめどに現地法人を設立する。工場が稼働するまではタイやインドネシアにあるニップンの工場から業務用製品を輸入してベトナム国内で販売する。

ニップンは26年度までに海外事業の売上高を23年度比で2倍にする目標を掲げる。同社の海外進出は5カ国目で、東南アジアへの進出はタイとインドネシアに次いで3カ国目。東南アジアは経済成長が進んでおり、需要が見込めると判断した。同社広報は「目標達成に向けて今後も条件が合えば積極的に海外へ進出したい」としている。

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