オムロンヘルスケアと京都府立医科大学は24日、心不全の患者を遠隔支援するシステムの実証を始めたと発表した。自宅にいる患者が定期的に心電や血圧を測り、心不全が悪化する恐れがある場合に適切な受診を促すなどする。会見したオムロンヘルスケアの浜口剛宏・技術開発統轄部長は「将来的にはデータを蓄積して診断を支援する仕組みを目指したい」と話した。
実証は京都府立医科大学附属病院などを退院する心不全の患者に参加してもらう。心不全は退院後に症状が再び悪化して数カ月後などに再入院が必要になることもある。患者が毎日測るデータを医療機関でモニタリングすることで悪化の恐れを早期発見したい考えだ。
実証にはオムロンヘルスケアの心電計や体重計などを使う。スマートフォンアプリを通じてデータを集める。社会全体の医療費抑制につながる仕組みを目指すという。
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