2024年4〜6月期決算を発表したサンタンデール銀行

【ロンドン=大西康平】スペインの金融最大手サンタンデール銀行が24日発表した2024年4〜6月期決算は、純利益が前年同期比20%増の32億700万ユーロ(約5350億円)だった。欧州や南米で金利収入が伸びた。

純金利収入は9%増の114億7400万ユーロだった。預貸の利ざやを示す純金利マージンが2.89%と、前年同期の2.73%から上昇した。利下げによる預金金利の引き下げ効果が出た南米や、欧州中央銀行(ECB)による利下げが1回にとどまったスペインなどの業績が改善した。

24年通期の収益見通しについては、前年比の増加率を1ケタ台半ばから1ケタ台後半に引き上げた。24日の欧州株式市場でサンタンデール銀行の株価は、一時前日比3%高となった。

サンタンデール銀行のアナ・ボティン会長は「当行の規模や多角化が、持続可能で収益性の高い成長をもたらし続けている」とコメントした。

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