高価格帯SUV「ラファール」などの新型車が営業利益率改善に貢献した

【ロンドン=為広剛】フランス自動車大手ルノーが24日発表した2024年1〜6月期の売上高は微増の269億6000万ユーロ(約4兆5000億円)だった。アルゼンチンペソ安などによる為替差損が響いたものの、新車販売の好調や価格の引き上げで補った。新車販売の好調や価格の引き上げが貢献した。7.4%以上とする通期の営業利益率予想は据え置いた。

24年1〜6月の新車販売台数は前年同期比2%増の115万4700台だった。最大市場の欧州でハイブリッド車(HV)の販売が大きく伸びた。営業利益率は8.1%と、0.5ポイント改善した。多目的スポーツ車(SUV)「ラファール」や「セニック」など高価格帯の新型車の投入で製品ミックスが改善した。

一方で純利益は前年同期比35%減の13億8千万ユーロだった。保有する日産自動車株の一部売却に伴う4億4000万ユーロの損失が響いた。

ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は「業績の向上と効率的な資本配分に向けて柔軟性や俊敏性、革新性を高めていく」とコメントした。

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