川崎汽船は海運市況の高騰で25年3月期の業績予想を上方修正した

川崎汽船は25日、2025年3月期(今期)の連結純利益が前期比2倍の2100億円になる見通しだと発表した。従来予想(15%増の1200億円)から大幅に上方修正する。中東情勢の緊迫化や需要増で海運市況が想定以上に高騰しており、業績改善を見込む。

売上高は6%増の1兆200億円の見通しで従来予想から400億円上振れする。経常利益は1.6倍の2200億円と、従来の減益予想(1%減の1350億円)から一転して増益となる。海運3社が出資するコンテナ船会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」からの持分法による投資利益が寄与する。

中東情勢の緊迫化で各船会社は紅海ルートを避けて運航を続けるなど運航日数が延びて船舶の需給が引き締まっている。顧客企業が在庫を前倒しで確保する動きも重なり、需要が堅調に推移している。

2024年4~6月期の決算発表は8月2日を予定する。

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