INPEXは岐阜県高山市で、地下の熱源を使って電気を生み出す地熱発電所の開発に必要な掘削調査を2024年末に始めると発表した。2本の井戸を掘り、地下の熱や水蒸気の規模を調べる。十分な資源があると判断した場合、地熱発電所の開発につなげる。
岐阜県の北東部で地下熱の規模を調べるための「資源調査井」を掘る。調査期間は未定。INPEXは12年に同地域で地熱発電事業の検討を始めた。
地表の調査などで一定の地熱資源の存在を確認できたことから、掘削調査でより詳細なデータを取って採算が合うかを検討する。その後、地熱発電所の建設に向けた投資を最終的に判断する。
INPEXは天然ガス・石油の開発が主力だが、脱炭素の潮流に対応するため、地熱発電を含む再生可能エネルギー電源の開発に力を入れている。国内の地熱発電としては今回で5カ所目の開発検討地点となる。
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