首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時44分、竹内幹撮影

 政府は25日、7月の月例経済報告を発表し、国内の景気判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」で維持した。同一表現は6カ月連続。個別項目では、輸出を「持ち直しの動きに足踏みがみられる」から「おおむね横ばいとなっている」に下方修正した。不動産市場が停滞する中国向けの不振を反映した。

 公共投資は「底堅く推移している」から「堅調に推移している」に上方修正した。公共工事の出来高が増えたため。

 物価高が重荷の個人消費は「持ち直しに足踏みがみられる」を維持。6月開始の定額減税の効果は公的統計がそろわず、まだ確認できないという。ただ関係閣僚会議では、6月下旬から消費支出が増加傾向との民間データを示した。

 国内景気の基調判断から「能登半島地震の経済に与える影響に十分留意する必要がある」との記述を削除した。北陸の景況感が回復傾向にあることを踏まえた。

 世界経済は「持ち直している」から「一部の地域において足踏みがみられるものの、持ち直している」に下方修正した。国・地域別では中国の判断を引き下げた。(共同)

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