塩野義製薬は25日、出資する英ヴィーブ社の新たな抗エイズウイルス(HIV)薬が臨床試験(治験)で安全性を確認するデータを得られたと発表した。新たな抗HIV薬は3カ月以上に1回と低頻度の投与で治療が可能な製剤として開発を進めている。塩野義は開発費用の一部を負担し、発売されればヴィーブ社からロイヤルティー収入を得る。

ヴィーブ社が第1段階の治験で、HIVに感染していない被験者84人に投与した結果、投与中止に至る有害性は確認されなかったという。有効性のある可能性を示す薬物の血中濃度にも達したとしている。

新たな抗HIV薬はヴィーブ社が第2段階の治験に入っている。塩野義は投与期間が1〜2カ月程度に1回の従来の抗HIV薬では、既にヴィーブ社からロイヤルティー収入を受けている。

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