住友化学は新除草剤のアルゼンチンでの販売を年内にも始める

住友化学は25日、新除草剤「ラピディシル」の農薬登録をアルゼンチンで取得したと発表した。同剤の登録取得は世界で初めてで、年内の販売開始を目指す。今後は米国やブラジルなどでも農薬登録する計画で、同社が開発する農薬のなかでも競争力が高い製品とみて収益の柱として育てる。

ラピディシルは一般的な除草剤と比べて少ない量で効果が出るほか、速効性があるのが特徴だ。一般的な除草剤はまいてから雑草が枯れるまでに2週間程度かかるが、数日から1週間ですむという。

イネ科など幅広い雑草に効く。北米などでよく使われている畑を耕さない「不耕起栽培」の手法では雑草が多く生える傾向があり、同剤の利用拡大を見込む。将来的にはラピディシル含め不耕起栽培向けの除草剤の売上高で1000億円規模を目指す。同社は農薬関連事業を成長領域の一つとし、30年度でコア営業利益1000億円を目標としている。

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