千代田化工建設は26日、米合弁相手で経営破綻したザクリ・インダストリアルが米液化天然ガス(LNG)案件から離脱することについて、米裁判所が暫定承認したと発表した。ザクリが担当する工事の一部が破綻の影響で止まっていたが再開する見通し。
千代田化工と米ゴールデンパスLNGプロジェクトを共同で進めるザクリが5月、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。
ゴールデンパスは契約額100億ドル(約1兆5000億円)弱で米国最大級の案件だ。ザクリの破綻で建設工事の一部が止まり、千代田化工は2024年3月期に最終赤字に転落した。
8月中にもザクリの正式離脱が決まる。顧客企業やザクリを除く合弁相手企業との間でザクリ担当分の工事をどう割り振るかなどの合意ができれば、工事は再開する見通しだ。
千代田化工は「(今回の承認による)25年3月期決算への影響はない。プロジェクト完工に向けて顧客との協議を加速する」と説明した。
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