日本貿易振興機構(ジェトロ)が26日に公表した2024年版「世界貿易投資報告」によると、23年の世界貿易(輸出ベースの推計)は前年比4.9%減の23兆1144億ドル(約3500兆円)で、3年ぶりに減少した。地政学リスクの高まりや、中東情勢の悪化に伴う海上輸送の混乱などが影響したという。

 23年の世界の直接投資は、前年比1.8%減の1兆3318億ドル(約200兆円)。金利の上昇もあって世界的に投資を抑える傾向が広がり、2年連続で減少した。

 一方、日本の対外直接投資は前年比4.0%増の1821億ドル(約27兆8600億円)と2年ぶりに増加に転じた。中国向けが過去最低となったものの、インドやベトナムなど向けが大幅に増えた。(宮崎健)

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