完成した「都田製作所4棟」は11月に本格稼働する(浜松市)

浜松ホトニクスは29日、半導体レーザー工場の都田製作所(浜松市)に完成した新棟の竣工式を開いた。半導体レーザーを組み立てる「後工程」を集約して担うためクリーンルーム仕様の製造エリアを設け、自動化で生産効率も高める。5月に買収完了したデンマークのレーザー装置メーカーとも連携させ、今後の事業拡大につなげる。

竣工式は鉄骨造り地上4階建ての新棟「都田製作所4棟」(延べ床面積6720平方メートル)の、検査室やオフィスが入る4階で開いた。挨拶した浜松ホトニクスの丸野正社長は、レーザー関連の事業部と買収したデンマーク企業とで「しっかりタッグを組んで、この場所をレーザーの本拠地として大きく成長させていきたい」と意気込んだ。

浜松ホトニクスの丸野正社長は買収したデンマーク企業との連携にも触れた(29日、浜松市)

製造は3階以下で行い、うち1〜2階のエリアをクリーンルームとした。半導体レーザーをチップの接着や金線接続、気密封止でパッケージとして仕上げるなどの後工程を手掛ける。既存の工場建屋に分散していたのを集約し自動化を進めることで、生産効率を高める。最大で約160人を収容でき、11月の本格稼働当初は40〜50人を配置する。

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