日立製作所が31日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比2.5倍の1753億円だった。同期間としては4年ぶりの高水準だった。事前の市場予想(QUICKコンセンサス、1030億円)を7割上回った。データセンター投資の拡大などを背景に、電力を効率的に制御する送配電事業が伸びた。IT(情報技術)部門も好調だった。
売上高にあたる売上収益は5%減の2兆2114億円だった。自動車部品の日立Astemo(アステモ)が連結対象から外れた影響が出た。調整後営業利益は1976億円と51%増えた。
25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上収益は前期比7%減の9兆円、純利益は2%増の6000億円を見込む。24年4〜6月期の純利益の通期計画に対する進捗率は29%だった。
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