決算説明会を開くコニカミノルタの大幸利充最高経営責任者(31日、東京都千代田区)

コニカミノルタが31日発表した2024年4〜6月期連結決算(国際会計基準)は最終損益が34億円の赤字(前年同期は55億円の赤字)だった。同期間としては3年連続の赤字だ。増収だが人員削減など構造改革費用が重荷になった。通期予想は変えていない。

売上高は7%増の2862億円だった。円安が進み事務機などの海外での収益が増えた。事業別では、オフィス向け複合機などが6%増の1520億円、印刷会社向けのデジタル印刷機などが12%増の676億円だった。

営業損益は3億9500万円の赤字(前年同期は44億円の赤字)。米国を中心とした人員削減費用を計上したことが響いた。

25年3月期通期の連結業績見通しは据え置いた。売上高は前期比横ばいの1兆1600億円、最終損益はトントン(前期は45億円の黒字)を見込む。米国のほか日本や欧州などで人員削減に伴う費用計上を見込むものの、生産コストの改善などで補う。

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