デジタルの力で法務を支援する「リーガルテック」を手掛けるKenRi（ケンリ、東京・中央）は人工知能（AI）を活用して法律事務所の知識共有を支援するサービスを年内に始める。弁護士が調べたい事件をAIに質問すると、過去の事例をもとに他の弁護士がどのように対応したかを回答する仕組みを構築する。
システム開発に向けた技術者を採用するため、弁護士ドットコムやベンチャーキャピタル（VC）のON&BOARD（オンボード、東京・港）など3社から7000万円を調達した。オンボードは独立系VCのDIMENSION（ディメンション、東京・港）出身者が23年に設立した新興VCで、KenRiが第1号の投資案件になる。
KenRiは売掛債権の回収といった民事のトラブル解決に向けた手続きをオンラインで効率化するサービスの開発にも取り組んでおり、法務省の認証取得準備を進めている。今回調達した資金の一部を振り向け、25年前半のサービス開始を目指している。
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