「GDS2024世界デジタルサミット」で講演するヒューレット・パッカード・エンタープライズ シニアバイスプレジデントのエン・リム・ゴー氏(1日、東京都千代田区)

米IT(情報技術)大手ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)のエン・リム・ゴー・シニアバイスプレジデントは1日、「GDS2024世界デジタルサミット」(主催:日本経済新聞社)で講演した。人工知能(AI)はシミュレーションにも関与しており「機械学習でより速く、精度高く予測できる」と話した。

ゴー氏はシミュレーションや機械学習について天気予報を事例にしながら紹介した。これまでは物理学をもとに予測を行っていたが、AIでは過去のデータをもとにした機械学習で精度を90%にまで上げることができるとした。「機械学習ではより速く高精度に予測ができる」とし、スーパーコンピューターが活用できる可能性を示した。

自社での取り組みに関して、アントニオ・ネリ社長兼最高経営責任者(CEO)のデジタルアバターについて言及した。質問に対して自社に関する情報を学習させた生成AIを用いて回答するが、社外に出す事例としてガバナンスの面でも不適切な質問を防止するように工夫したという。

AIの普及により機器の廃棄も増えていることに触れ、自社のサステナビリティーへの取り組みを紹介した。HPEでは、自社の製品の再生を手掛けており、認証済みの製品として販売している。

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