中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)は2日、一つの画面で運転席、助手席からそれぞれ違う映像が見られる車載向けの液晶ディスプレーを開発したと発表した。運転手がカーナビの画面を見ている間、同乗者は映画やスポーツなどを同時に視聴できる。中国や欧州の自動車メーカーと商談を進めており、来年以降に発売する自動車への搭載を予定している。

一つのディスプレー上に、見る角度によって異なる映像が表示される仕組み。タッチ操作が運転席からなのか助手席からなのかも識別でき、誤動作が生じない技術も採用した。

車載以外にも空港などに設置する大型のデジタルサイネージ(電子看板)への活用も見込んでおり、2030年に全体で年間1000億円規模の売り上げを目指す。

ジャパンディスプレイが開発した液晶ディスプレーで、運転席側から見えるカーナビの映像=2日午後、東京都港区

ジャパンディスプレイが開発した液晶ディスプレーで、助手席側から見えるニュース映像=2日午後、東京都港区

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