ニューヨーク証券取引所

 2日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比610・71ドル安の3万9737・26ドルで取引を終えた。下げ幅は900ドルを超える場面もあった。前日500ドル近く下落したのに続き、米景気減速への懸念から2日連続の大幅安となった。欧州市場なども軟調で、株安が世界市場に波及した形だ。

 朝方発表された7月の雇用統計は、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数の伸びが予想を大きく下回った。米経済の先行きへの懸念から投資家がリスク回避姿勢を強め、売り注文が膨らんだ。決算が低調だった半導体やIT関連銘柄の値下がりも目立った。

 米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ期待を背景に、ニューヨーク外国為替市場では一時1ドル=146円台前半と、約半年ぶりの円高・ドル安水準となった。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数は417・99ポイント安の1万6776・16だった。(共同)

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