京都を中心に学習塾「成基学園」を展開する成基(京都市)は3日、不登校児向けの交流会を開いた。小中学生15人とその家族らが集まり、ゲームや工作などを楽しんだ。同社はオンライン上でフリースクールを運営し、小中学校に通えない子どもたちの自立に向けた支援をしている。
フリースクールにとってリアルの場での交流会は初めてとなる。東京や福岡などから小学4年生から中学3年生までの15人が初めて対面した。ミニゲームや風鈴作りなどクラスメートとともに取り組んだ。保護者向けには講演会や座談会を設けて、それぞれの子どもの関心事や将来の進路について意見を出し合った。
成基は総合的な教育機関として日本語学校や幼児教育なども展開している。2023年6月に本格的に立ち上げたフリースクール「シンガク」は現在60人ほどが利用している。25年2月までに生徒数100人を目指している。
佐々木雄紀社長は、気分が落ち込んで不登校になってしまった子どもには「まず安全な居場所や信頼できる人が必要だ」と語る。そのうえで「オンライン上の教室にずっといればいいということではない。心のステップに沿って徐々に外の世界に関心を持ってもらいたい」と述べた。
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