オトバンクの久保田社長㊧は「ピトパの専門知識と実績は事業に価値をもたらす」と話した(㊨は富山氏)

本の内容を音声で聴く「オーディオブック」を手がけるオトバンク(東京・文京)は5日、DOU(同・渋谷)のポッドキャスト事業「PitPa(ピトパ)」を買収したと発表した。2000本以上のポッドキャストの制作実績があるピトパのノウハウを活用し、企業向けに音声コンテンツを活用したマーケティング策を提案する。

このほど、ピトパの全事業と従事する人材を譲り受けた。事業譲渡額は非公表。ピトパのポッドキャスト事業の責任者である富山真明氏はオトバンクに移籍し、ポッドキャスト事業担当執行役員に就任する。

ピトパはコンテンツ制作に、番組聴取率やコメントなどのデータ分析を取り入れたマーケティングを展開する。消費財メーカーなどに対し、自社のブランディングを目的にポッドキャストの活用を提案している。

オトバンクは7月31日、音声コンテンツの企画・制作を手がける事業「スタジオ オトバンク」の設立を発表した。ピトパを中心に既存サービスとの連携を深め、企画から制作、効果測定までの一貫したサポート体制をつくる。企業規模や目的に応じたプランを開発する。

オトバンクの久保田裕也社長は「企業のマーケティングや広報活動において、ポッドキャストの重要性が高まっている。ピトパが持つ専門知識と実績、情熱は事業に大きな価値をもたらすと確信している」と話した。

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