IPO支援プログラムの採択式に出席した、福岡市の高島宗一郎市長(右から4人目)ら(5日、福岡市中央区)

福岡市は5日、新規株式公開(IPO)などを目指すスタートアップを支援するプログラムの採択式を開いた。2021年度から実施しており、24年度は山岳救助サービス「ココヘリ」を提供するAUTHENTIC JAPAN(オーセンティックジャパン、福岡市)など、過去最多の6社を採択した。

支援を受けるのはこのほか、アークエルテクノロジーズやカプセルジャパン、メドメイン、レイヤード、OneAI(ワンエーアイ)の計6社。同プログラムでは、市内に本社があり、会社設立や「第二創業」から約15年以内の企業を支援対象とする。

今回選ばれた企業は25年3月までの間、専門家の助言を受けながら経営体制や上場に向けた準備を整える。採択式に出席した福岡市の高島宗一郎市長は「上場に必要なノウハウを存分に吸収し、社会を変えていくようなサービスの展開を期待している」と述べた。

同プログラムは今回が4回目。支援を受ける企業は今回を含めて17社に上るが、上場を達成した企業はまだない。具体的な支援業務は新興企業の経営助言などを手掛けるWARC(東京・品川)に委託する。

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