エネルギー分野が好調だった

日本製鋼所が5日発表した2024年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比48%増の36億円だった。欧州で受注した原子力発電所向けの部品などエネルギー分野の素形材が好調で利益を押し上げた。

売上高は13%減の476億円、営業利益は55%増の42億円だった。素形材・エンジニアリング事業の営業利益が前年同期の約12倍の21億円だった。前期までに発電所のタービンに使う鉄鋼製の素形材の受注が好調だったため、工場操業度が上がり営業利益を押し上げた。主力の産業機械事業は18%減の32億円だったが、好調な素形材で補った。

受注高は16%減の749億円だった。前年同期に素形材が高水準だった反動で減ったものの、エネルギー関連の需要が底堅く、堅調な受注環境が続いている。

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