川崎重工業は先月3日、海上自衛隊から請け負った潜水艦の修理や検査を行う神戸工場の担当部門で、取引先企業との架空の取り引きによって10数億円の裏金を捻出し、不正に流用していたと発表しました。

潜水艦の乗組員に物品などを供与していた疑いがあるとして、会社は外部の弁護士による特別調査委員会を設置して調査を進めています。

この問題について、山本克也副社長は6日オンラインで行われた決算会見の中で橋本康彦社長のメッセージを代読し、「皆様にご心配、ご迷惑をおかけし、大変申し訳なく、改めて心からおわび申し上げます。真相を解明するだけではなく、ほかにも不正事案がないかを全社一斉に調査を進めており、本件を機にうみを出し切る覚悟でコンプライアンス、ガバナンス体制の再構築に取り組んでいきます」と述べました。

また、防衛事業の受注への影響を問われた山本副社長は「この問題による影響は現在のところは考えていません。特別調査委員会による調査を進めていて、年内をめどに最終的な報告をしたい」と述べました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。