6日午前の東京株式市場で、日経平均株価は大幅に反発、一時3400円超上昇した。史上最大の下げ幅で暴落した前日の反動で全面高の展開となり、上げ幅は終値として最大だった1990年10月の2676円55銭を上回った。午前の終値は2957円90銭高の3万4416円32銭。
同日は多くの銘柄で買い注文が売り注文を大きく上回り、寄り付き直後は値が付かない状態が続いた。規定の8%を超えて急騰したため、東証は日経平均先物などの売買を一時中断する「サーキット・ブレーカー」を発動した。
東京市場では5日、終値が4451円安とブラックマンデーを超える下げ幅を記録。世界的な株安の流れを受けて同日の米株市場も主要3指数が大きく値を下げた。ただ、6日は「過剰反応で下げた分を戻す」(中堅証券)動きが加速。「自律反発の1日」(銀行系証券)との声も聞かれた。
為替相場の円高基調が一服したことも買いを誘った。前日に一時1ドル=141円台を付けた東京市場の円相場は、6日午前に146円台に大幅下落。米国で過度な景気減速懸念が後退、ドルを買い戻す動きが動きが強まった。市場では「企業の業績不安拡大につながる水準までの円高進行とはならなかった」(先の中堅証券)との声が上がった。午前11時現在は144円80~82銭と前日比1円34銭の円安・ドル高。
上げ幅が一時前日比3400円を超えた日経平均株価を示すモニター=6日午前、東京都中央区
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