愛知県は6日、10月に開業する新興育成拠点「ステーションAi」(名古屋市)にシンガポール国立大学(NUS)の起業支援施設「BLOCK71(ブロックセブンティーワン)」が入居すると正式に発表した。大村秀章知事は「日本初の拠点がステーションAiに設置される。アクセラレーター(起業家育成組織)としてはアジア最大規模」と強調した。
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11月1日に「BLOCK71 NAGOYA」の開設式典を開く。NUSのタン・エンチャイ総長を招く。大村知事は活動内容について「NUS発スタートアップの日本展開プログラムや県内スタートアップの東南アジア展開プログラムを実施する方向で調整中だ」と説明した。
NUSの専任職員が常駐し、入居するスタートアップを支援する予定。BLOCK71のスタートアップが日本で活動する際の拠点としても活用し、ステーションAiに入居するスタートアップや支援企業との連携も仲介する見通し。
大村知事は「BLOCK71のネットワークを通して数多くの東南アジアのスタートアップがステーションAiに集まってもらえると期待する」と話した。
BLOCK71は2011年に工業団地の中の廃工場を改装して作られた。NUSの起業支援部門であるNUSエンタープライズが運営し、米国やインドネシア、ベトナム、中国に拠点を置く。これまでに1100社以上のスタートアップの支援実績を持ち、年間300以上のイベントを開催する。シンガポールのスタートアップ生態系の「象徴」とされる。
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