7日の東京市場で、日経平均株価は続伸した。朝は前日に急伸した反動で一時、前日比900円超安となったが、日銀の内田真一副総裁が追加利上げに慎重な見解を示したことが買い材料になり、一時1100円超上昇した。終値は414円16銭高の3万5089円62銭。

内田氏は同日午前に北海道函館市で行った講演で、「市場が不安定な状況で利上げをすることはない」などと述べた。内田氏の発言を受けて為替相場が円安に振れ、マイナスで推移していた日経平均は上昇に転じた。

過度な金融引き締めへの警戒感が後退し、「投資家心理が上向いて、好決算銘柄が素直に買われた」(大手証券)ことも日経平均を押し上げた。ただ、前月からの急落によって生じた不安心理は完全には払拭されておらず、日経平均は取引終了にかけて急速に上げ幅を縮めるなど、相場は不安定だった。

日経平均株価の終値を示すモニター=7日午後、東京都中央区

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