ワコールHDの足元の販売は苦戦している

ワコールホールディングス(HD)が7日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比5%増の30億円だった。都内に保有していたビルの売却や米国で不採算事業を撤退したことが収益増に寄与した。

売上高にあたる売上収益は5%減の464億円。国内では中価格帯の下着の販売が伸び悩んだ。海外でも顧客の仕入れ抑制の影響が出た。一方、電子商取引(EC)事業は堅調だった。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比2%減の1830億円、最終損益は32億円の黒字(前期は86億円の赤字)を見込む。ワコールHDは「選別消費の高まりなどで環境は厳しい。話題のある商品をどう作っていくかが一番大事だ」としている。

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