22日の米ニューヨーク外国為替市場で一時、1ドル=154円80銭台まで円安ドル高が進み、約34年ぶりの円安水準を更新した。中東情勢への警戒感が和らぎ、日米の金利差を意識したドル買い円売りが広がった。節目の155円が迫り、政府と日本銀行による為替介入への警戒感が高まっている。

 先週16日につけた154円70銭台を約1週間ぶりに更新した。米東部時間22日午後2時(日本時間23日午前3時)時点では、前週末の同時刻より15銭円安ドル高となる1ドル=154円75~85銭で取引された。

 中東情勢の悪化によるリスク回避のほか、日米韓の財務相会合で最近の円安やウォン安について「深刻な懸念を認識する」との共同声明をまとめたことにより、先週後半に円相場は一時、153円台まで戻っていた。しかし、中東情勢の懸念後退などで、再び円安が進んでいる。(ニューヨーク=真海喬生)

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