小林製薬は8日の午後3時半から2024年1〜6月期の決算会見を開く。同日に就任した山根聡新社長と前社長の小林章浩取締役が出席し、紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントの健康被害問題についても説明する。
小林製薬が記者会見を開くのは、健康被害問題が発覚してから1週間後の3月29日以来となる。情報開示の遅れなど一連の対応の責任をとり、小林一雅前会長と小林章浩前社長が辞任する人事を7月23日に発表したものの、人事に関して記者会見を開いて説明していなかった。
健康被害を受けた消費者や、紅麹原料を供給していた取引先に対する補償などについてどのように説明するかが焦点だ。1〜3月期の連結決算に製品回収にかかる費用などとして特別損失38億円を計上した。健康被害問題が業績に及ぼす影響の全容はいまだ見通せない。
行政への報告の遅れや不備についての説明も求められる。サプリ摂取との関連性を調査中の死者数の多くを6月末まで明かしていなかったほか、一定量の紅麹原料を含む製品を作っていた供給先企業についても報告漏れがあった。
記者会見での主な発言を日経電子版ではタイムライン形式で紹介する。
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