マレーシア北部に新たな工場を建設したのはパワー半導体の最大手、「インフィニオン・テクノロジーズ」で、ヨッヘン・ハネベックCEOは8日の完成式典で「デジタル化と脱炭素化を加速させる明確なビジョンがあり、この工場が重要な役割を果たす」と述べました。

工場では中国のEVメーカーなどに向けてパワー半導体を生産し、需要の増加を見込んで今後、生産ラインの拡張も行うとしています。

マレーシアでは1970年代以降、欧米の半導体メーカーが労働力を求めて数多く進出していて、マレーシア政府はアメリカと中国の間で先端技術をめぐる対立が続く中、両国との友好な関係を生かして半導体メーカーの誘致に力を入れています。

式典に出席したマレーシアのアンワル首相は「今やわが国は半導体産業のハブとみなされている。魅力的な投資先であり続けるために、高度人材の育成など必要なことは何でもやる」と述べました。

マレーシアではアメリカのインテルが2021年からの10年で日本円にして1兆円を投資し、AI向けの半導体工場を整備するなど、サプライチェーンの多様化に向けた動きが進んでいます。

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