岩谷産業が9日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比62%増の116億円だった。3月に持ち分法適用会社にしたコスモエネルギーホールディングス(HD)の投資益を49億円計上した。

売上高は2%減の1975億円、営業利益は1%減の84億円だった。産業ガス事業でアジアのヘリウム市況が悪化。電気自動車(EV)向け電池材料の販売低迷も響いた。主力のLPガスの売値は上がり、販売量も堅調に推移した。

岩谷産業は23年12月に約1000億円を投じてコスモHD株を取得。24年3月には議決権保有比率が2割を超え持ち分法適用会社としていた。

2024年3月期通期の連結業績は従来予想を据え置き、売上高は前期比6%増の9020億円、純利益は14%増の540億円を見込む。10期連続で過去最高益を更新する見通しだ。

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