鴻池運輸が9日発表した2024年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.4倍の63億円だった。新型コロナウイルス禍からの国際旅客便の回復で空港の地上業務を担う子会社の業績が伸びたことに加え、政策保有株の売却が利益を押し上げた。

売上高は9%増の837億円だった。新型コロナウイルス禍後に下落していた航空貨物運賃が回復したほか食品関連の荷物の取り扱いが増え、物流事業が国内外で堅調に推移した。

空港地上業務の単価上昇や航空貨物運賃の回復で、24年4~9月期の業績予想は、連結純利益を従来の60億円から93億円に上方修正した。一方で、25年3月通期の業績予想は為替相場の変動などの業績への影響を精査中として据え置いた。売上高は3400億円、純利益は120億円を見込む。

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