脱炭素に関する有望な技術を取り込み、ガソリン以外の収益源を育てる(写真は出光のガソリンスタンド)

出光興産は投資枠が最大100億円のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を立ち上げたと発表した。2024〜26年度の3年間で脱炭素技術やバイオものづくりなどを手がけるスタートアップに出資する。ガソリンから脱炭素分野へ収益の転換を進めるなか、有望な技術の取り込みを狙う。

CVCの立ち上げは出光として初めて。アンモニアや水素、バイオマス原料などに関する技術を持つ国内外のスタートアップに出資する。CVCの立ち上げに合わせ、投資先を発掘するための専門組織を社内に設立した。

投資にあたっては、環境負荷を抑えた素材・化学品の分野に強いスイスのベンチャーキャピタル、Emerald Technology Ventures(エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズ)の支援を受ける。投資先を紹介してもらうほか、出資後の伴走などについて助言をもらう。

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