倉元製作所の本社社屋=同社提供

倉元製作所が13日発表した2024年1〜6月期単独決算の最終損益は2900万円の黒字となった。前年同期は2億円の赤字で、1〜6月期決算としては20年同期以来の黒字だった。主力の液晶ガラスなどを手掛ける基板事業や不動産賃貸事業が前期の落ち込みから回復した。売上高は2倍の5億8600万円だった。

基板事業は車載向けや産業機械を中心に受注件数が増えた。半導体加工事業は前年同期に引き続き赤字となったものの、新規事業として取り組んだ石英加工好調で赤字幅は縮小した。

3月に渡邉敏行氏が新社長に就任してから取り組んだ経費削減やデジタルトランスフォーメーション(DX)ツール導入による意思決定の早さ改善も利益を押し上げた。

24年12月期通期の業績や年間配当金の予想は据え置いた。同社は25年にも、薄くて曲げられる「ペロブスカイト型太陽電池」の生産に乗り出すとしている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。