【ニューヨーク=西邨紘子】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が中国で生産能力の削減など事業再編に向け、協業先の上海汽車集団(SAIC)と話し合いを進めているという。13日、米ブルームバーグ通信が関係者の話として報じた。
中国で国産メーカーとの価格競争が厳しさを増す中、同市場で2017年のピーク時の販売台数を上回ることは難しいと判断したもようだ。
GMは既に研究開発を含む中国事業関連の人員削減に着手している。今後、SAICと中国での米国ブランド車の生産能力削減や、車種や価格帯を含む同国での販売戦略見直しなどを進めるという。具体的な内容は検討中だが、電気自動車への生産転換やより高価格帯モデルの拡充などが検討内容に含まれているという。
GMによると、同社の中国の従業員(合弁会社含む)は5万8000人。GMの中国での自動車販売台数は17年に400万台だった。直近の23年には210万台まで減少していた。
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