HOYAは眼鏡レンズやハードディスクドライブ(HDD)向け素材を手掛ける

HOYAは23日、3月30日未明に発生したシステム障害から復旧したと発表した。外部からの不正アクセスによって工場での生産や受発注システムに影響が生じ、眼鏡レンズなど複数の製品供給に影響が出ていた。システム復旧によって事業活動が正常化に向かう。

HOYAは日本経済新聞に対し、「システム障害が生じた期間中の受注残などの対応を数週間以内に終える見込み」とコメントした。2024年3月期の業績への影響は軽微としている。同社は「犯人がHOYAグループの特定のサーバーにアクセスし、ファイルの一部を窃取したことを確認した」という。

これまでHOYAは「セキュリティー上の懸念がある」として、復旧時期を公表していなかった。顧客には個別に事業ごとの生産や受注の状況を説明していた。HOYAは具体的にどの事業に影響が出たかは明らかにしていない。眼鏡レンズの受注が一時止まり、納期の遅れが生じた。

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