中国商務省と税関総署は15日に「輸出管理法」などに基づいて、希少金属のアンチモンの関連品目について、輸出規制を実施すると発表しました。

それによりますと、対象となる品目を輸出する企業に対して、最終的な利用者や用途を示すなどしたうえで、政府の審査を受けて許可を得ることを義務づけるとしています。

違反した場合には処罰するとしていて、9月15日から規制を実施するとしています。

アンチモンは半導体の材料や、製品を燃えにくくする難燃剤などに使われる希少金属で、中国が世界的に高いシェアを占めています。

今回の措置について中国政府は、国家の安全と利益を守るためだとしていて、半導体などの輸出規制を強めるアメリカなどをけん制するねらいもあるとみられます。

中国政府は、
▽去年8月から、半導体の材料などに使われるガリウムとゲルマニウムの関連品目について輸出規制を実施しているほか
▽去年12月からは、リチウムイオン電池の材料として使われる黒鉛の関連品目でも輸出規制を始めています。

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