アステラスは承認を受けた胃がん治療薬について、世界で最大年間2000億円の売り上げを生み出すと見込んでいる

英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、アステラス製薬が開発中の胃がん治療薬「ゾルベツキシマブ」を14日付で承認したと発表した。日本では3月に「ビロイ」として製造販売が認められた。アステラスは重点戦略製品に位置づけており、他の地域でも早期の認可取得を目指す。

ゾルベツキシマブは特定のがん細胞に結合して抑制する抗体医薬品だ。胃がんの一種である胃腺がんや食道胃接合部腺がんの患者のうち、手術で切除できなかったり他の部位に転移したりしている成人が対象となる。英国では他の抗がん剤との併用療法で認可された。

アステラスは今回の胃がん治療薬について、世界で最大年間2000億円の売り上げを生み出すと見込んでいる。欧州医薬品庁(EMA)の下部組織である欧州医薬品委員会は7月に販売承認を勧告している。同社は米食品医薬品局(FDA)にも申請中だ。

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