貸し切りバスや旅行業を展開する和光輸送(埼玉・和光市)は、自転車をそのまま積めるサイクルバスを導入した。車内に最大12台、自転車の車輪を外せばトランクに8台を積める。インバウンド(訪日外国人)の増加や健康志向の高まりを背景に自転車での旅が注目を集めており、サイクリングコースまでの移動手段を提供する。チームの遠征や個人客向けのツアーバスの利用を見込む。
サイクルバスは、同社が所有する車椅子で乗車が可能なバスを改造した。昇降機がついており、自転車を分解することなく車内に持ち込むことができる。車内の座席を一部取り外し、自転車用のスタンドを設置した。普段は座席を設置し、通常バスとして運行する。座席の取り付けと取り外しは簡単にできるという。
自転車人気を背景に、各地でサイクリングコースの整備が進む。ただ自転車で遠征する際には、目的地まで車体を運ぶ手段が限られている。そのまま積めるサイクルトレインの運行は路線が限られており、通常の電車に積んで運ぶには折り畳みや分解が必要で負担が大きい。気軽に自転車を持ち運び、サイクリングを楽しみたい需要に応える。
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