イオンが売り出す「あおさのり」㊨と「あかねそう」

イオンは19日、徳島県で生まれた陸上養殖技術で育った海藻をプライベートブランド(PB)商品として29日に売り出すと発表した。乾燥させた「あおさのり」と「あかねそう」の2種類で、東京と中四国地方にある「イオン」「イオンスタイル」の約50店舗で扱う。日本農林規格(JAS)の有機藻類の認証を受けた環境にやさしい商品としてアピールする。

イオングループと徳島県、徳島文理大学、徳島大学などの関係者が19日、徳島県庁で合同記者会見を開いた。ミネラルが豊富でみそ汁などに入れるアオサノリは徳島文理大が、鉄分が多く赤色のミリンソウ(商品名はあかねそう)は徳島大がそれぞれ養殖技術を開発した。

徳島県の後藤田知事(左から3人目)ら関係者がそろって記者会見を開いた(19日、徳島県庁)

徳島県南部の海陽町に拠点を置く海藻ラボが陸上養殖にあたる。温かい海水を好むミリンソウと低めの水温を好むアオサノリを、季節に合わせて交互に育てる二毛作経営を手がける。2023年末には陸上養殖の海藻で初の有機藻類JAS認証を取得した。

イオンは「トップバリュ グリーンアイオーガニック」の品ぞろえに「あおさのり」(乾燥6グラム入り、537円)と「あかねそう」(同12グラム入り、645円)を加える。後藤田正純知事は「徳島発の有機海藻が全国に広がるのは誇らしい」と話した。

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