コロワイドは公募増資などで最大367億円を調達する

コロワイドは20日、公募増資などで最大367億円を調達すると発表した。将来のM&A(合併・買収)に備えて資金を確保する。国内外での外食事業のシェア拡大や給食事業の成長に向け、大口の資金調達で財務基盤を強化する。

公募による新株発行は1700万株、需要状況に応じた証券会社からの追加売り出し(オーバーアロットメント)に伴う第三者割当増資は最大255万株を予定する。合計では最大1955万株となり、発行済み株式総数の約22%に相当する。

同社は今回の調達で自己資本が増えて借り入れ余力が創出され、今後のM&A案件に向けて機動力・推進力の強化が図れるとしている。調達資金は2026年9月末までにM&Aに使う予定だが「具体的な内容や金額は決まっていない」(同社)。使わなかった分は27年3月末までに借入金返済に充てる。

同社は連結売上収益を30年3月期までに5000億円に拡大することを目指している。24年3月期の2倍超となる。M&Aによる事業拡大に意欲を示している。

20年3月期に参入した給食事業では売上高を24年3月期の7億円程度から30年3月期までに1000億円に増やす計画を掲げており、シェア拡大のためM&Aによる大幅な事業拡大を狙うとしている。

3月には病院や介護給食事業を展開するニフス(埼玉県川越市)を、6月には病院や福祉施設向け給食のソシオフードサービスを完全子会社化した。

国内の外食事業ではシェア獲得に向けたM&Aを検討する。海外外食事業では北米やアジア圏を中心とした積極出店に加えてM&Aの機会も探る。

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