JERAはCO2削減のため水素を火力発電の燃料の一部に使う計画

発電大手のJERAは21日、低コストで水素を製造する装置を開発する米国企業に出資したと発表した。出資額は約200万ドル(約2億9000万円)で、出資比率は数%とみられる。水素は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出さない。CO2削減のため水素を火力発電の燃料の一部に使う計画で、スタートアップのノウハウを取り入れる。

米国オハイオ州に拠点をおくパワートゥーハイドロジェンに7月、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じて出資した。パワー社は水を電気分解し、水素を製造する装置を開発している。

同社が開発している装置は太陽光発電など、時間によって発電量が変化する再生可能エネルギーにも柔軟に対応できる。再生エネで水を分解することでCO2を出さずに水素をつくれる。

JERAは2050年までに国内外の事業でCO2排出量をゼロにする目標を掲げている。同社はスタートアップの低炭素技術を取り入れるため23年、投資枠3億ドルのCVCを設立し投資を進めている。

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