山陽新幹線の全駅でホーム柵の整備を進める

JR西日本は21日、2040年までに山陽新幹線のすべての駅で、転落防止用のホーム柵を整備すると発表した。のぞみの停車駅から工事を進め、投資額は数百億円を見込む。線路への転落や立ち入り事故を防ぎ、安全性を高める。

24年度中にも広島や岡山、姫路駅などで柵の設置に向けた設計作業を始める。設計やホームの補強工事、設置まで、各駅で5〜6年をかける。JR東海がホーム柵を整備済みの新大阪を除き、新神戸から博多まで山陽新幹線18駅の全乗り場に広げる。

安全対策の原資にするバリアフリー料金を活用する。通常運賃に10円上乗せする徴収エリアを25年度から拡大する。山陽新幹線では西明石―姫路間に対象を拡大して費用に充てる。

山陽新幹線での線路転落事故は年間1〜2件程度発生しているほか、線路内への立ち入りも起こっており、安全対策を進める。

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