キリンビールは21日、ジンをソーダで割った缶チューハイ「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」を27日から発売すると発表した。焼酎の製法で香料を引き立たせ、清涼感ある味わいにした。食事に合う甘くない缶チューハイ市場が拡大しており、日常のリフレッシュニーズを狙う。
ジン原料には「ジュニパーベリー(セイヨウネズの実)」を100%使用し、製造にはキリングループのメルシャン八代不知火蔵(熊本県八代市)の蒸留釜を使用した。焼酎にも使う製法を取り入れ、「森で深呼吸した時のようなすっきりとした清涼感」(マーケティング部の茶木香保里氏)に仕上げた。
350ミリリットル缶のコンビニ想定価格は190円前後、500ミリリットルは同263円前後。ジン単体の700ミリリットル瓶(3960円)も公式オンラインショップなどで限定発売する。30〜40歳代をターゲットに、12月までに約60万ケース(1ケース350ミリリットル24本換算)の販売をめざす。
缶チューハイの国内市場は食事と合わせて飲む需要などが増え、24年1〜7月の販売数量は前年同期比5%伸びている。キリンによると、特に無糖などの甘くない缶チューハイ市場は同16%と伸長している。
サントリーやアサヒビールもジンベースの缶チューハイを投入しており、国内のジン販売量は直近10年で2.2倍に拡大している。マーケティング部の松村孝弘氏は「日々変化も大きく忙しい中で疲れやネガティブな感情をすっきり洗い流したい欲求が高まっている。ジンの爽快な味覚が新しさをもって受け入れられるのではないか」と話す。
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